良い睡眠はストレスを緩和させ体調を整えます。
過敏性腸症候群(IBS)の改善を目指すとき、睡眠の質を良くすることはとても効果があるのです。
ですが、ぐっすり眠ろうとしてもなかなか寝つけないときもあるでしょう。
もしかしたらそのとき布団やベッドの上で本を読んだり、スマホアプリで遊んだりしていませんか?
それは長期的に眠れなくなるきっかけになってしまうかもしれません。
【眠れない時に寝床で他のことをするのは逆効果】
寝床に入っても眠れないとなると、当然退屈になります。
眠くなるまでちょっと本でも読もうか。スマホでゲームでもしようか。そう思う方も多いでしょう。
実は良い睡眠をとるためには、寝床で眠る以外の行為をするのは逆効果になります。
まず、かえって目が覚めてしまうという点が挙げられます。
次に、寝床の認識が変わってしまう可能性があります。
寝床で眠る以外の行為をすると、無意識に寝床を「眠る場所」ではなく「作業する場所」と認識してしまうのです。
あまりに続けば、布団に入るだけでかえって目が覚めてくるという癖がついてしまいます。
【無意識の学習機能は馬鹿にできない】
人間の身体はさまざまな環境や条件に対応できるように、つねに無意識に学んでいます。
スポーツなどでひたすら反復練習を積むと意識しなくても身体が正確なフォームをなぞるように、条件と結果を積み重ねると身体はそれをしっかりと学習します。
睡眠も同じです。
毎日、寝床に入ってから本を読んだりゲームをすれば、身体は寝床を遊ぶ場所として認識してしまいます。これでは余計に眠れなくなりますね。
ですから眠くなってから寝床に入り、そのまま眠る癖をつけましょう。
そうすれば、身体は「寝床は寝るための場所」「寝床に入ったら眠る」と学習し、すんなりと眠る癖がつきます。
身体の学習機能をうまく利用して、良い睡眠のための条件付けを行いましょう。
【良い睡眠のために良い眠りの癖をつけよう】
眠れない時は、寝床から出て少しゆっくり過ごしましょう。
眠たくなってから寝床に入り、そのまま目を閉じてください。
何度も続けていくうちに身体が学習して、寝床に入るだけで眠たくなるようになります。
もちろん個人差はありますが、睡眠の質を上げるために有効な手段の一つです。
ぐっすり眠ってストレスを緩和し、過敏性腸症候群を改善していきましょう。