最近では過敏性腸症候群(IBS)の研究もすすみ、様々な薬も手に入るようになってきました。
そんな中、2016年2月24日にアマテラス製薬株式会社が厚生労働省へ新しい薬の製造販売承認申請を行っています。(*1)
日本初の便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)への効能が認められた薬になるかもしれないのです!
グアニル酸シクラーゼC受容体作動薬リナクロチドは、腸内の分泌と輸送機能を促進させ、痛覚過敏を緩和することで便秘治療に役立つ薬。
世界ではIBS-Cと慢性特発性便秘(CIC)に効果があるとして、30カ国以上で販売されています。
この度の申請が承認されれば、便秘型過敏性腸症候群に効能があると国が認めた日本初の薬剤となります。
便秘型過敏性腸症候群は女性に多いとされているIBSタイプ。
リナクロチドが救いになるかもしれません。
ただし有害事象として下痢が誘発されることが挙げられています。
下痢型IBSの方は飲んではいけないのは当然ですが、特に気をつけて欲しいのは便秘と下痢が混ざる混合型IBSの方。
混合型IBSの場合は環境や心理状況で便秘と下痢のどちらに傾くのかわからないため、リナクロチドの服用には注意が必要になります。
リナクロチドはおそらく市販薬ではないでしょうから、お医者様の指示に従うのが鉄則ですね。
アマテラス製薬株式会社は過敏性腸症候群の情報サイト「IBSネット」も運営している会社。以前から過敏性腸症候群の研究と啓蒙活動にとても熱心です。
過敏性腸症候群で悩む人にとっては今後も注目の会社といえるでしょう。
*1:参考/引用元サイト
■アマテラス製薬株式会社(2016)「グアニル酸シクラーゼC受容体作動薬リナクロチド 日本での承認申請のお知らせ」<https://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/c.html>.
■アマテラス製薬株式会社(2016)「IBSネット」<http://ibsnet.jp>.