運動は健康的な身体を作り、ストレスを発散させるだけではなく、セルフイメージを上げる効果が見込めます。
心理的な側面からも過敏性腸症候群(IBS)の改善に役立つといえそうです。
では、過敏性腸症候群の改善に、どんな運動がもっとも適しているのでしょうか。
難しく考えることはありません。大切なのは、楽しんで続けられるかどうかです。
セルフイメージの向上のためには、「続けられること」が大事
過敏性腸症候群(IBS)改善のための運動は、健康の増進とストレス発散だけが目的ではありません。
大切なのは、セルフイメージの回復だといわれています。
運動は、続けることによってはっきりと実感できる結果が生まれますよね。
昨日より長く走れた、とか。
もう一週間も継続している、とか。
体力がついて、以前より疲れにくくなった、など。
それが自信につながり、結果として過敏性腸症候群(IBS)の改善に良い効果を生むと考えられるのです。
過敏性腸症候群の改善に取り組むときにやっかいな点は、症状によってセルフイメージが落ちてしまっていて、それがストレスの増加と症状の悪循環につながっていることです。
運動による確実な成果は、このセルフイメージの回復に役立ちます。
運動による結果は、どんなに小さくてもかまいません。
その結果が積み重なることで「なんだ。俺でもできるじゃん」とか「私、けっこう頑張っているわよね」といった、自信が回復してきます。
その自信が、長い過敏性腸症候群との闘病で生まれた無力感や自己否定の悪循環から逃れるきっかけになるのです。
つまり過敏性腸症候群の改善方法としての運動で大切なのは、「続けること」と「小さなことでもいいから進歩や結果を実感できること」です。
それでは、続けられる運動とはどんなものがあるでしょうか。
あなたの基準で、簡単で楽しめる運動を探してみよう
続ける時に足を引っ張るのは、あまりにもハードな運動に挑戦することです。
いくら興味があったとしても、初日からフルマラソンできるでしょうか。
完走できたとして、毎日続けられるでしょうか。
せめて三日に一回でもできるでしょうか。
答えはNO!です。
前述した通り、大事なのは継続して結果を生むことですから、フルマラソンのようなハードな運動はしなくてもかまいません。
たとえば、ちょっと家の周りを散歩するだけでもいいですし、縄跳びのようにあまりスペースが必要ない運動もおすすめです。
簡単すぎるとすぐ飽きるとおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、その時は別のスポーツに変えても全然問題ありません。
何度も言いますが「運動そのものを継続して、セルフイメージを回復する」ことが目的です。
あなたにとって続けられそうな、簡単で楽しめる運動を探しましょう。
小さな結果を出し続けることが、セルフイメージの向上につながる!
大切なので繰り返しますが、過敏性腸症候群(IBS)改善のための運動とは「はっきり自覚できる結果を積み重ねて、セルフイメージを高める」ことが一番の目的です。
自分自身を痛めつけて限界の壁を乗り越えるようなことをしなくても、簡単な運動を楽しみながら続けて「なんだ、やればできるじゃん」と思えるようになることが大切なのです。
(もちろん熱血スポ根でも構いませんけれど)
過敏性腸症候群でお医者様に相談したときも、一定の運動を勧められると思います。
そのときにただ漠然と運動に取り組むのではなく、自分が楽しめるものを継続して、小さな成果を探して実感してください。
意識が変わると、運動の取り組み方も違ってきます。
もしかしたら成果を実感し続けるうちに、本当にその運動が楽しくなり趣味にすらなるかもしれません。
そうしたら、ちょっとだけ振り返ってみてください。
運動を夢中で楽しんでいるときは、過敏性腸症候群の症状があまり出なくなっていると思います。
それこそが、過敏性腸症候群の悪循環から離れた時。
過敏性腸症候群克服のための好循環に入った瞬間です。
過敏性腸症候群の改善のために、ぜひセルフイメージの回復を意識して、運動に取り組んでみてくださいね。