過敏性腸症候群(IBS)の改善克服のために食品を見直してみようというコーナーです。
特にストレス緩和に役立つといわれている栄養素に注目して紹介していきます。
今回はビタミンCについてです。
昔から風邪をひかないようにとかお肌の美容のためにとすすめられるビタミンCは、どうやらストレスとも関係が深いようですよ!
ビタミンCの効果
ビタミンCは体内でコラーゲンをつくったり、抗酸化反応のための重要な物質として消費されているようです。
コラーゲンは皮膚や粘膜の維持に必要なタンパク質。免疫にもかかわってきます。
抗酸化作用は健康に有害な活性酸素を抑える効果。
どちらも身体の健康にかかせないですね。
ビタミンCは、精神的身体的ストレスを強く感じると体外への排出量が多くなるといわれています。
どちらかといえばビタミンCはストレスを緩和するというよりも、ストレスを抱えると不足しがちになる栄養素のようです。
不足するとコラーゲンの生成が少なくなるので、毛細血管からの出血や貧血、倦怠感や脱力感の増加、食欲不振など症状があらわれ、最悪壊血病につながるとされます。
逆に過剰摂取すると基本的に尿として体外へ排出されますが、一定量を越えると吐き気、下痢、腹痛が生じるとか。
……亜鉛に引き続き、下痢と腹痛の要因再び!
過敏性腸症候群でお悩みの方は積極的にビタミンC食品を食べるべきですが、摂りすぎてはいけないようです。
特に下痢型の人はご注意ください。
ビタミンCが多く含まれる食品例
人間にとってビタミンCは体内で生成できない栄養素らしく、食べることでしか補給できないようです。
また調理中に熱で分解されたり水に溶けて流れたりしますので、思ったよりも摂取しにくいビタミンでもあります。
ビタミンCが多い食品は以下の通りです。
・レモン、ネーブル、キウイフルーツなど果物。ブロッコリー、カリフラワー、ピーマンなど野菜類。どれも生がいいようなのでサラダが最適でしょう。
・ロースハム、プレスハム。牛や豚のレバー。ハムにビタミンCが多いのはちょっと意外ですが食べやすい食品ですよね。
食品については人によって苦手なものやアレルギー食品があります。
ご自分に適した食品を探してくださいね。
ストレスで不足しがちなビタミンCは積極的に食べていこう
ビタミンCはストレスによって不足しがちな栄養素なので、過敏性腸症候群(IBS)の改善克服のためにも積極的にとることが必要のようです。
不足すれば倦怠感や脱力感に襲われ免疫力も低下するようですから、よけいにストレスに負けてしまいます。
ビタミンCは多めに摂ることを心がけて、過敏性腸症候群に立ち向かいましょう!
ただし過剰摂取は腹痛や下痢の原因になるかも!
かえって過敏性腸症候群の症状を悪化させないように気をつけてくださいね。
※参考サイト
■国立健康・栄養研究所(2012-2014)「ビタミンC解説」<http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail179.html>,(参照2016-02-27).
■ら・べるびぃ予防医学研究所(2016)「ストレス」<http://www.lbv.jp/case/mental/stress.html>,(参照2016-02-24).