過敏性腸症候群(IBS)改善克服のために役立つストレス緩和法として、ミネラルの効果に注目するシリーズです。
今回は不足するとイライラするといわれているカルシウムについて調べてみました。
【カルシウムの効果】
カルシウムは骨や歯の主な成分であるばかりではなく、神経や筋肉反応の調整やホルモン・神経伝達物質の放出、酵素反応など心身の維持に必要不可欠なミネラルといわれています。
実際、体内のカルシウム分が不足すると骨から補充するようです。
そのためあまりに長い間カルシウムをとらずにいると骨量減少症、骨粗鬆症などを引き起こすとされます。
神経伝達物質の放出に関係するということは、過敏性腸症候群の改善にとっても重要な意味があります。
ストレスの緩和には神経伝達物質の放出がきちんと行われることが必要だとされているからです。
ちなみに現代人は基本的にカルシウム不足なので滅多にありませんが、サプリメントなどの利用であまりに過剰摂取すると尿結石や他のミネラル分の吸収阻害を起こしてかえって害になるとのこと。
何事もほどほどがいいということみたいですね。
【カルシウムを摂るのにおすすめの食品】
カルシウムを効率良く吸収するには2つほど注意点があります。
- カルシウムの吸収にはビタミンDが必要。
- 1回の食事で多く摂るより、何回かに分けて食べたほうが効率的に吸収できる。
カルシウムは1回でたくさん摂取すると尿から排出される量も多くなるそうです。
カルシウムとビタミンDが豊富な食品を1日3回の食事で均等に食べるのが一番効率的ということになりますね。
カルシウムが豊富な食品は、えんどう豆、ゴマ、ひじき、切り干し大根、チーズ、桜えび、しらすなど。
ビタミンDはきくらげに代表されるキノコ類、かつおなど魚の刺身、牛乳、バター。
えんどう豆とひじき、キノコの和え物にゴマをふりかけたものなんて完璧では?
人によって苦手なものやアレルギーを持っている方もいらっしゃるでしょうから、自分にあった食品を探してみてくださいね。
【3食しっかりカルシウムをとってストレスを緩和しよう】
カルシウムをしっかり補給すると、心身のバランスが取れてストレスを緩和する効果があるのは確かなようです。
そもそもカルシウムは生きていくのに不可欠なミネラル!
吸収に必要なビタミンDもあわせて3食しっかりカルシウムをとって、ストレスを緩和し過敏性腸症候群(IBS)を改善克服していきましょう!
※参考サイト
■国立健康・栄養研究所(2012-2014)「カルシウム解説」<http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail660.html>,(参照2016-02-24).
■国立健康・栄養研究所(2012-2014)「ビタミンD解説」<http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail221.html>,(参照2016-02-24).
■ら・べるびぃ予防医学研究所(2016)「ストレス」<http://www.lbv.jp/case/mental/stress.html>,(参照2016-02-24).